Intel Macで作るトリプルブート環境
Mac・Windows・Linuxが1台で使える
Intel Macで作るトリプルブート環境
・武井一巳
・メディア・テック出版
・2006/09/15発行
・ISBN4-89627-318-4
・2,280+税
2006年初頭、アップル・コンピュータ社から新しいMacintoshが発売されました。アップル社の製品は、いつもユーザーを驚かせてくれますが、この新Macintoshは驚きとともに大きな期待を抱かせるものでした。
新しいMacintoshには、何とコンピュータの頭脳部であるCPUに、インテル社のCPUが採用されていたのです。
コンピュータに詳しくない読者には、これが何を意味するのか判然としないでしょうが、MacintoshでWindowsが動作するといえば、それがいかに画期的なことかわかっていただけるでしょう。
インテル社のCPUを採用した新Macintoshは、“インテルマック”と呼ばれて多くのユーザーに歓迎されましたが、同年4月には、何とこのインテルマックにWindows XPをインストールして利用するためのソフト「Boot Camp」が発表されたのです。
つまり、インテルマックとBoot Campを利用すれば、新MacintoshでMac OS XとWindows XPの両方が利用できるようになるのです。これが画期的だと言わずして、何と表現したらいいのでしょう。
これまでMacintoshは、多くのパソコンユーザーの憧れの機種でした。その洗練されたスタイルや操作性は、他のパソコンの追随を許さないものがありました。一方Windowsマシンは、世界中でもっとも多くのユーザーを抱え、そのためにビジネスソフトを中心として実に多くのアプリケーションを揃えています。
1台のパソコンで、この憧れのMacintoshと実用的なWindows XPの、両方が利用できるのです。さらに言えば、オープンソースとして注目を集めているLinuxも、インテルマックで利用することができるのです。
本書では、まだベータ版ながら多くのユーザーを歓喜させたBoot Campを、インテルマックにインストールし、Mac OS XとWindows XPを切り替えて利用する方法を詳しく解説しました。さらに、このインテルマックでLinuxを利用する方法、そして時を同じくして発売されたバーチャル環境を構築するParallels Desktopの利用法についても、詳しく解説してみました。