セカンドライフをはじめてみよう
セカンドライフをはじめてみよう
日本語版対応 セカンドライフで広がる仮想現実の世界
・武井一巳
・メディア・テック出版
・2007/11/06発行
・ISBN978-4-89627-363-2
・1,880円+税
2006年から2007年にかけて、インターネットで大きな話題となっているのが、米Linden Lab社によって提供されているセカンドライフ(Second Life)というサービスだ。
当初は英語版だけだったものが、2007年から日本語版も加わり、日本語でも楽しめるようになったことで、日本でも大ブレークしたサービスである。
このセカンドライフは、簡単にいってしまえば、インターネット上に仮想空間を用意し、ここをアバターと呼ばれるいわばユーザーの分身が動き回る、といったものであり、ゲームでもなければビジネスに活用できるアプリケーションでもない。仮想現実である。
なぜ、そんなサービスが大ブレークしたのか? 実はこのセカンドライフ内にはリンデン・ドルという通貨が流通し、この通貨によって商取引が行なわれているからだろう。しかもこのリンデン・ドルは現実の通貨、米ドルと換金可能なのである。
つまり、セカンドライフで商売を始めて儲かれば、現実の米ドルに換金して現実でも儲かるのである。この仕組みのためか、セカンドライフには現実の企業がこぞって参入しはじめている。セカンドライフ内で商品を販売するだけでなく、なかにはセカンドライフ内で公開番組を録画し、これをリアル世界で放送するというテレビ局さえあらわれた。
これが今後も第2のマーケットとして発展するかどうかは、残念ながらなんともいえない。
だが、このセカンドライフがインターネットの新しい可能性の1つであることは、誰も否定しないだろう。それほど画期的で、魅力あふれる世界なのである。
本書では、このセカンドライフの楽しみ方、さらにセカンドライフ内の名所などを紹介し、またアバターをカスタマイズする方法や、セカンドライフ内でリンデン・ドルを儲ける方法などについて解説した。
仮想世界とリアル世界とをリンクさせたセカンドライフは、もちろんビジネスを始めるだけでなく、単純にただあちこち動き回るだけでも楽しめる。そんな楽しみのために、本書が参考になれば幸いである。