Linuxザウルスをカスタマイズして使う本
・武井一巳
・ソシム
・2005/3/10発行
・ISBN4-88337-436-X
・1,900円+税
Linuxザウルス――通称"リナザウ"は、OSにLinuxを採用したPDAです。それまで独自OSを採用していた(株)シャープのZaurusは、2002年末にOSにLinuxを搭載した初代SL-C700を発売して、圧倒的な人気で迎えられました。
以来、SL-C750/760、そしてSL-C860と立て続けに新機種を発売し、2004年にはそれまでのラインナップさえ一新するような新機種、SL-C3000を発売したのです。
SL-C3000には、驚くことに4GBのハードディスクドライブが搭載されていました。この手のひらにすっぽり収まってしまう小さな本体に、美しい液晶画面と打ちやすいキーボードを備え、さらに4GBのハードディスクを搭載したのです。
さらに驚くことに、公式アナウンスはなかったものの、なんとデスクトップなどでも利用していたキーボードやUSBフラッシュメモリ、さらには外付けハードディスクドライブさえもUSB接続し、簡単に利用できるようになってしまったのです。
このLinuxザウルスを、もっと便利に、そしてもっとパーソナルに使いこなすためのツールがいくつも配付されてもいます。それもまた、Linuxザウルスを利用する楽しみだといえるでしょう。
ただし、その代償として、大きなリスクも背負うことになります。OSであるLinuxのカーネルさえ入れ替えることのできるLinuxザウスルだけに、設定によってはアプリケーションが正常に動作しなくなってしまったり、システムが起動しなくなるといった危険もあるのです。
これらの危険を承知した上で、それぞれのユーザー個人の自己責任の上で、カスタマイズを行なってください。
本書では、LinuxザウルスSL-C3000のカスタマイズを法を解説しました。そのカスタマイズ法は、すべて実際にSL-C3000で実行し、正常に動作した方法ですが、個々の環境によっては動作しないこともあります。