2004年07月09日

オンライン書店の限界

 原稿書きが大詰めで、ブログを更新する時間がありません。いや、時間はあるんだけど、頭が切り換えられない。

 そんななかで、書店に行くのだけが、唯一の楽しみになってたりします。たいした書店じゃないし、品数でいえばAmazonあたりのほうが当然ながら、ずっとたくさんの本があるんだけど。でも、書店の棚を見てるほうが落ち着く。

 なんでだろうとずっと考えていたら、本の並べ方に思い当たった。通い慣れた書店は、どの棚にどんな本があるのか、新刊がどこにあるのか、どの雑誌がどこにあるのか、ほとんどわかっているわけで、ひとまわりするとその日の新刊がだいたいわかる。
 大型書店に行ったり、初めての書店に行くと疲れるのは、どのあたりにどんな本が並べられているのかを把握するまでに時間がかかるからなんじゃないかな。

 オンライン書店も同じで、もちろんどのページにどんな本があるのかはわかるけど、基本は検索。目的の本があって、これを検索して初めて本と出会える。
百器徒然袋 風 それが便利なときもあるけど、落ち着かなかったり疲れたりして、新しい出会いを期待したりするのは、やはり無理があるんじゃないだろうか。オンライン書店の、今後の課題なんじゃないかな。
 などということをつらつら考えたりします。

 で、今日は書店で見つけた新刊を。
 講談社ノベルスで、「百器徒然袋 風」(京極夏彦/講談社)が出ていました。分厚くて、ぼく好み。京極ファンはたくさんいるんだけど、ぼくは京極の本なら無条件に買っちゃうというわけじゃない。やはり内容を吟味しちゃう。だって似たような内容ばかりになっちゃうから。ちゃんとした京極ファンじゃないんだろうな、たぶん。
 でも、買ってしまいました。読んでる時間、ないってば。

投稿者 kazumi : 2004年07月09日 08:11

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