PDA市場が激変しそうだ。
今年のバレンタインデーに、ソニーからPalmOSを搭載した新CLIE、CLIE PEG-TH55とCLIE PEG-TJ37が発売され、ぼくも「CLIE徹底活用マニュアル―PEG‐TH55/TJ37対応」(メディア・テック出版)という解説本を出したのだが、そのソニー、海外のPDA市場からは撤退するそうです。
ソニー、海外のPDA市場から撤退へ--CLIEの販売は日本でのみ継続 - CNET Japan
ソニーは同社の携帯端末「CLIE」製品の取り扱いを縮小し、米国および欧州のPDA市場から撤退する。この動きにより、Palm OSの開発元であるPalmSourceには新たなプレッシャーが加わることになる。
ソニーが戦略をコロコロ変更するのは、いまに始まったことじゃないけど、それにしてもなあ。
海外のPDAは、携帯電話とPIM機能を合体させたスマートフォンが中心になりつつあり、PDA単体としてはもはや苦しいんだろう。CLIEのようなPDAがそこそこ売れるのは、やはり日本独自の事情のようだ。
だいたいからして、携帯電話も出し、VAIO Uのような小型パソコンも出しているソニーだけに、CLIEのようなPDAを続けていくのは無理があるのかもしれない。
その一方で、携帯電話はますます面白くなってきている。
ITmediaモバイル:NEC、Linux携帯を参考出展
NECはFOMAベースの筐体にLinux OSを組み込んだ試作機を展示した。メニュー構成などは現行のFOMAと全く同じで、画面はX Windowで描画されている。2004年度中に市場投入する予定。 NECは6月2日から東京ビッグサイトで開催中の「Linux World Expo」展示ブースで、OSとしてLinuxを搭載した携帯電話を展示している。
実際に触ってみたわけじゃないけど、OSにLinuxを採用しているというだけで、ユーザーが弄り倒す面白味は残っているんだろうか。しかし、あれでX Windowとは。携帯電話がどこまで進歩するのか、ちょっと目が離せない。
しかしぼくとしては、携帯のキーをプチプチ打つのは勘弁してほしい。シャープのLinuxザウルスも、新製品が出るとか出ないとかって話で、なかなか確証が出てこない。携帯電話でもなく、小型パソコンでもなく、出先で原稿が書けるマシンとしては、いまのところぼくとしてはLinuxザウルスしかないのだが。