あとがき

 このところ、毎晩ネットサーフィンをしている。インターネットだ。インターネットは情報の宝庫だといわれている。世界中の、ありとあらゆる情報が集まっているとも喧伝される。
 もちろん、多少の誇張はあるものの、ウソではない。世界中の情報が、しかも市内電話料金程度で集められるのである。このままの勢いが衰えなければ、21世紀初頭には、インターネットによるまったく新しい地球規模の情報網が、政治や経済をも変革するだろうとも予測されている。
 インターネットの発達には、まさに劇的なものがある。わずか3年前の1993年には130しかなかったウェッブサイトは、95年には2万3500に、そして96年には23万にもなっているという報告がある(http://www.mit.edu/people/mkgray/net/web-growth-summary.html)。
 このインターネット、とくにWorld Wide Webを次々とまわって楽しむのがネットサーフィンだが、このネットサーフィンにも飽きてきた人も少なくないだろう。結局、必要でもない情報のなかを、ただ波に身をまかせて流されていくだけなのだ。
 そんな人にお勧めなのが、自分のホームページを持ってしまうことである。日本でもプロバイダの乱立で、ホームページサービスを行っているプロバイダは多い。いや、海外のレンタルサーバーのサイトを利用したり、あるいはバーチャルドメインを取得し、しかもサーバーまで貸してくれるサービスだってある。
 そんな海外のサービスのひとつに、筆者もつい最近になって加入した。これまで国内のプロバイダに置いていた筆者のホームページを、アメリカのサーバーに移した。むろん、自宅のパソコンを使って、インターネット経由で移転したのである。
 ホームページを作成すれば、それこそ世界に向って情報を発信できる。もちろん、誰もに有益な情報などでなくていい。あなたのホームページの情報を楽しみ、必要としてくれる人が、きっとどこかにいるはずだ。そんなホームページを作成するためのノウハウを、そして一歩先を行くCGI&SSIやJavaの利用法を、本書で解説した。本書が、COOLでHOTなホームページ作成のために役立ってくれれば幸いである。
 なお、本書のアフターサポートをtakei.com(http://www.takei.com/)で行っているので、アクセスしていただければ幸いです。

1996年 仲秋 武井一巳(kazumi@takei.com)





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