2011年01月14日

電子書籍『「悪」と戦う』(高橋源一郎)

 App Storeで、高橋源一郎『「悪」と戦う』が販売されていたので、購入してみました。

 『「悪」と戦う』は、昨年5月に発売された小説。ランちゃん(3歳)と弟のキイちゃん(1歳)が、突然現れた謎の少女マホさんの指令で、パラレルワールドで「悪」と戦う物語――ストーリーだけを簡単に書けば、SF小説のようなノリですが、そこは高橋源一郎。「悪」とは何なのか、「世界」とは何なのかという永遠の命題が、この小説のなかに詰まっています。

 高橋源一郎にして、「いまのぼくには、これ以上の小説は書けません」と言わしめた物語です。
 デビュー作の『さようなら、ギャングたち』(1981年)は、当時の錚々たる文芸評論家、柄谷行人、蓮實重彦、吉本隆明などから絶賛されたものです。
 その高橋源一郎の最新作が、半年遅れとはいえ電子書籍で読めるのは感慨深いものがあります。書籍なら1,680円のところ、電子書籍なら900円というのもうれしい。


『「悪」と戦う」
高橋源一郎
価格:900円




投稿者 kazumi : 2011年01月14日 19:41 | トラックバック |


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