2009年11月11日

Kindle for iPhone と B&NeReader

 アマゾンのKindleが日本からも購入できるようになり、電子ブック熱が高まってきていますが、それ以前からiPhone用のKindleを利用してアマゾンから何冊か電子ブックを購入して楽しんでいるのは以前書きました。

 このKindleばかりが取り上げられて、ちょっと影が薄くなっていますが、アメリカでは最大手の書店チェーンといえば、バーンズ・アンド・ノーブル(B&N)です。このB&Nでも、アマゾンのKindleに対抗する電子ブックリーダーのnookが発売されています。機能的に見て、Kindleとnookとそれほどの違いはありません。読み上げ機能があるとか、ブログも閲覧できるとか、多少の違いはありますが、本を購入して表示し、読む、というリーダーとしての機能そのものにはそれほどの違いはないわけです。

 このKindle、iPhone用アプリでもKindle本体と同じように、米アマゾンで書籍が購入でき、それをiPhoneで読んだり、購入した書籍の管理なども行なえるのですが、Barnes & NobleでもiPhoneアプリのB&NeReader(無料)を出しています。しかもKindle for iPhoneが米App Storeでしか購入できないのに対し、B&NeReaderのほうは日本のApp Storeからでも購入できます。

 このB&NeReaderが、けっこういい。実際に本を購入するまではちょっと迷いましたが、画面で「Shop for eBooks」をタップするとSafariが起動し、Barnes & Nobleのサイトで購入したい本を選んで「BUY NOW」で購入できます。
 ほとんどの本にサンプルがあり、「Get Free Sample」をタップすると、サンプル版がダウンロード指定されます。
 ダウンロード指定したら、再びB&NeReaderを起動。画面で「All eBooks」をタップして開くと、ダウンロード指定していた本やサンプルが一覧に追加されていますから、読みたい本をタップ。これで指定した本が読めます。

B&NeReader B&NeReader
 
B&NeReader B&NeReader

 これらの操作は、Kindle for iPhoneなどともそれほどの違いはありませんが、B&NeReaderでは表示しているテキストで画面を長押しして単語を選択すると、この単語を辞書で調べたり、あるいはGoogleやWikipediaなどでも調べることができる点が魅力です。Kindle for iPhoneと比べ、この点だけでもB&NeReaderのほうが便利です。

 Kindle for iPhoneやB&NeReaderのような電子ブックリーダーは、単純に従来の紙の本に置き換わる電子デバイスではないと考えたほうがいいでしょう。それなら電子機器にする意味があまりない。
 本の置き場所を取らないとか、1つの機器のなかに何冊もの本が収納できるとか、どこでも好きな場所、好きなときに本が買えるとか、電子ブックリーダーにすることのメリットはたくさんありますが、他と連携すること、たとえばGoogleの検索機能と連携したり、Wikipediaと連携したり、といった機能を盛り込むことで、従来の本とは異なる別の便利なデバイスにすることができるわけです。

B&NeReader B&NeReader
 
B&NeReader B&NeReader

 あるいは、これらの機能を駆使したまったく新しい「本」や「文学」が生まれてくるかもしれません。いや、電子ブックリーダーによって本の読み方が変わるのなら、ぜひ新しい「文学」が生まれて欲しい。それがどういうものになるのか、まだ明確には想像できませんが、電子ブックリーダーの普及によっては、まったく新しい「表現」が生まれてくるかもしれません。

 ところで、KindolのPC版も出ました。米アマゾンのKindle for PCからダウンロードできます。
 実際にダウンロードしてインストールしてみましたが、これも面白い。Kindle用に発売されている電子ブックのサンプルを何冊も落として表示させてみました。タブレットPCなんかにインストールすれば、そのままKindle本体と同じような使い方ができますね。

投稿者 kazumi : 2009年11月11日 12:59 | トラックバック |


コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?