2009年10月17日

書評:ツイッター 140文字が世界を変える

 遅ればせながら、「ツイッター 140文字が世界を変える」(コグレ マサト , 他/マイコミ新書)を読みました。ツイッターって、Twitterですね。

 拙著「雲のなかの未来―進化するクラウド・サービス」(NTT出版)のなかでも書きましたが、私がTwitterを始めたのは2007年4月16日のことで、最近の大ブレークよりかなり前のことになる。
 ちなみに、Twitterのアカウントをいつ作ったかは、When Did You Join Twitter?というサイトで、自分のTwitterのアカウント名を入力すると調べられる。

ツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書)
ツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書)
コグレ マサト , 他
毎日コミュニケーションズ
819円
ISBN:4839933162
2009/10/09発売
通常5~7日以内に発送

 実は、2年半前にTwitterを使いはじめたころは、TL(Time Line)に表示されるのはまだ英語のつぶやきばかりで、それほど面白いと思わなかった。ただし、ブレークする可能性があるんじゃないかとわりと使ってみて、Twitterの本ができないかと画策した。2007年中はこのTwitterの企画書をもって、いくつかの出版社や編集者に会ったのだが、当然ながら「何、それ?」状態で、どこも乗ってくれなかった。
 そうこうするうちに、2008年になって河出書房新社からTwitter活用ガイド(藤本 壱/河出書房新社)が出てしまった。
 この本を実際に担当した編集プロダクションとも仕事をしていたため、後から聞いたのだが、河出の編集者がTwitterをいやに気に入って、それで本を作ってしまったそうだ。

 そんな経緯から、Twitterとはつかず離れずでときどき使っていたのだが、再開したのが去年あたりから。すでに日本語のつぶやきがバンバン飛び交い、面白い状況になってきていた。

 その後の大ブレークにも、当然立ち会ってきた。勝間和代さんと広瀬香美さんの掛け合い漫才的つぶやきに楽しませていただき、朝日新聞の最初のつぶやきには大いにのけぞった。
 広瀬香美さんのヒィッヒヒー誕生の場面にも立会い、その後の「ビバ☆秋葉原」とすがやみつるさんバージョンの誕生も目にしてきた。

 そんなユーザーにとって、「ツイッター 140文字が世界を変える」の内容は、目新しいものではない。
 だが、Twitterのそもそものスタートや、Twitterを利用している企業の話などは、けっこう新鮮に読むことができる。
 Twitterとはどういうものなのか、なぜ面白いのか、世界に開かれているということはどういう意味を持つのか、従来のSNSとはどう異なるのか、今後どう発展する可能性があるのか、といったことが読み取れる本だ。

 折しも、日本の携帯電話向けに、専用のサイト(http://twtr.jp/)が10月15日から始まった。これまではモバツイッターを利用しているユーザーも多かったが、これで携帯電話からも気軽にTwitterが楽しめる。もっとも、iPhoneならもっと手軽で便利に楽しめるし、便利なクライアントアプリがたくさんあるのだが。

 Twitter関連の本は、この10月~11月にかけてたくさん出てくるようです。次のようなものがあるようですから、Twitterとその周辺のことに興味があれば、1冊手にとってみるといいでしょう。

[Twitter関連本]

投稿者 kazumi : 2009年10月17日 18:10 | トラックバック |


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