2006年のノーベル文学賞が、10月12日に発表されました。
村上春樹が受賞するのではないかと、前評判も高く期待されていましたが、残念。受賞したのは、トルコの作家オルハン・パムク氏でした。
オルハン・パムクは、トルコの現代作家では大人気で、実は世界的にも有名なのですが、日本ではほとんど知られていないのではないでしょうか。
イスタンブールで生まれ、1982年にデビュー。「白い城」で世界的に評価を高めた作家で、2000年には「わたしの名は紅(あか)」、2002年には「雪」を発表。トルコの古い文化を描き、西洋と非西洋の文化の違い、あるいはイスラム原理主義と世俗主義との対立を描いています。
このへんが、日本ではそれほど評価の対象にならない要因でもあるのでしょうか。ともあれ、この2冊は翻訳されています。
「わたしの名は『紅』」
オルハン パムク(Orhan Pamuk)
和久井 路子(翻訳)
「雪」
オルハン パムク(Orhan Pamuk)
和久井 路子(翻訳)