またやってくれちゃったよ、大沢在昌。書店に行くと、大沢在昌の新刊が平積みされていました。「ニッポン泥棒」(大沢在昌/文藝春秋)です。
産経新聞に2003年5月~2004年6月まで連載されていたものを、まとめたものです。産経新聞なんて読んでないし、たとえ連載を知っていても、ぼくは1冊になったものを一気に読むほうが好きなので。
こんなに忙しいときに、また仕事を中断させる本です。表紙の題字は、京極夏彦。「ヒミコ」というプログラムの争奪戦に巻き込まれた男が主人公ですが、ネット社会の恐怖を根底にしたサスペンスです。
とにかく出だしから面白い。引きこもり青年とリストラ中年の出会いから始まります。やがてヒミコの秘密が明らかにされていき、一気に物語が進行します、ってまだ冒頭しか読んでないけど。
おりしも、第132回芥川賞・直木賞の受賞が発表されました。
芥川賞に阿部和重さん、直木賞は角田光代さん - asahi.com : 文化芸能第132回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考委員会が13日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞に阿部和重さん(36)の「グランド・フィナーレ」(群像12月号)が、直木賞に角田光代さん(37)の「対岸の彼女」(文芸春秋)が選ばれた。(01/14 00:11)
ついでに、書店ではなくコンビニでダカーポ(マガジンハウス)を購入。特集は、「IT業界」研究、「書店」の大いなる楽しみ方、自分の「死」を考えようの3本。「IT企業の内幕を完全暴露」とか、「わたし、この書店が大好きなんです」など目をひく記事がいくつもあります。