2004年10月24日

作家ってどうよ?

作家ってどうよ? 当代切っての人気作家、鈴木光司、馳星周、花村萬月、姫野カオルコの4人に、なぜ作家になったのかから始まり、小説を書く環境、テーマ、日常生活など、読者の興味のある質問をぶつけた「作家ってどうよ?」(角川文庫)が出ています。
 もともとニッポン放送のラジオ番組「ザ・BUNDANバー」を書籍化したものだとか。番組は聴いてないから何ともいえないが、内容的にはちょっとパターン化しすぎているかな、という感じもします。

 ただし、作家が作家だけに、興味深い話がそれこそたくさん出てきます。鈴木光司が小説の登場人物を設定するときの方法だとか、オカルトや恐い話について、さらに小説を書くときのBGMについて書いてもいます。
 姫野カオルコの小説の売り方というのもすごい。ラフ原稿を書き、それをあちこちの出版社に持っていき、出すといった編集者と組んで推敲していき、完成原稿にするのだとか。いまでもそれが基本だというのだから、すごい。
 花村萬月は、もう存在そのものがすごいですよね。半端な生き方じゃない。馳星周は、やっぱりお金の使い方が面白い。

 知ってる話がいくつもあり、またそれぞれのテーマがサラっとしか掘り下げられていないという不満もありますが、売れっ子作家の生の声を聞きたいという読者には、なかなか楽しいものがあります。

投稿者 kazumi : 2004年10月24日 13:39

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