作家の中島らもさんが死去されました。
作家の中島らもさんが死去 - asahi.com : 社会
「ガダラの豚」などの小説で知られる作家の中島らも(なかじま・らも、本名・裕之=ゆうし)さんが26日午前8時16分、脳挫傷などのため神戸市内の病院で亡くなった。52歳だった。
神戸市内で酒を飲んだあと、階段で足をすべらせて転落し、そのまま意識が戻らなくて死亡されたそうです。
らもさんらしいとも言えるけど、ひじょうに残念です。
吉川英治文学新人賞をとった「今夜、すべてのバーで」(中島らも/講談社文庫)や、日本推理作家協会賞長編賞をとった「ガダラの豚」(中島らも/集英社文庫)、あるいは「リリパット・アーミー」(中島らも・わかぎえふ/角川書店)、「アマニタ・パンセリナ」(中島らも/集英社文庫)など、好きな作品がたくさんありました。
今年になっても、大麻取締役違反で逮捕され、有罪判決を受けましたが、これも「牢屋(ろうや)でやせるダイエット」(中島らも/青春出版社)や「こどもの一生」(中島らも/集英社)などを出し、精力的に活動していました。
エッセイもたくさん出していますが、ぼくはほとんど読んでいません。「ガダラの豚」は長編でしたが、これまで読んだどの小説にもない奇妙さと面白さが同居していて、これ1冊ですっかりファンになってしまいました。
アルコール依存症と大麻。それが「今夜、すべてのバーで」「アマニタ・パンセリナ」といった作品に反映されていますが、これまた素晴らしく面白い話でした。
とても、残念です。ご冥福をお祈りします。