2004年06月22日

boaでサーバに変身

――リナザウでどこでもブログ(2)――

 SL-C860をWebサーバにするためには、サーバソフトが必要だ。これにはサーバソフトとしては有名なApacheもあるが、C860にはちと荷が重い。まあ、やってやれないこともないし、それほど難しいわけじゃない。
 実際、Apacheをインストールしてサーバにしてしまう、という解説記事を書いたりもしている。が、やはり実際に使ってみると、使い勝手がそれほどいいわけじゃない。設定が面倒なのだ。

 サーバソフトのなかでは、もっとも手軽なのがboaだろう。これもザウルスの解説本を書いているときに見つけたソフトで、あまりのあっけなさに、大丈夫かいなと心配になるほど簡単なソフトだ。どうせ長くは続かないだろうから、とりあえずboaを使ってC860をサーバにすることに決めた。

 まず、boaをダウンロードする。これはBoa Webserverでダウンロードできるが、手軽にインストールするにはipk形式のファイルのほうがいい。こちらはZaurus Software Indexで探してみるといい。ここでboaが見つかるはずだ。

 boaの最新版は、Version 0.94.14rc20(2004年6月現在)となっているが、Zaurus Software Indexからダウンロードできるのは 0.94.12 という版だ。まあ、いいかな。


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 実際にダウンロードされたファイルは、boa_0.94.12_arm.ipk という名前のファイルだった。このファイルをCFカードなどにコピーし、C860の「ソフトウェアの追加/削除」機能で本体にインストールしてしまおう。
 boaをインストールしても、画面にアイコンは出ない。また、boaを有効にするためには、ザウルスを再起動する必要がある。boaを起動したり停止したりするのが面倒だから、Benjamin MeyerさんのところにあるServer Managerもインストールしてしまうといい。


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 と思っていま確認したら、Server Managerのダウンロードページに、boaも掲載されていた。ここからboaもServer Managerも、どちらもダウンロードできるから、こちらのほうが便利だ。

 ダウンロードしたServer Managerは、servermanager_1.0_arm.ipk という名前のファイルだった。これもCFカードなどにコピーして、「ソフトウェアの追加/削除」機能で本体にインストールしてしまおう。

 両方、つまりboaとServer Managerの2本のソフトをインストールしたら、とりあえずシステムを再起動してみよう。システムを再起動すると、boaが有効になり、つまりC860がWebサーバになっているはずだ。

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 また、Server Managerをインストールしたときは、「設定」ホーム画面に「Server Manager」というアイコンが登録されているから、これをタッチして起動してみよう。

 なお、アイコンを長押しして、「ルート権限で実行する」オプションにチェックマークを付けて有効にし、また「アプリケーションをVGA(480×640ドット)の画面に最適化して実行する」のチェックマークを外して無効にしておくといい。


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 ついでに、あとあとのためにテキストエディタのZEditorもインストールしておくといい。もちろん、boaを利用するだけでなく、ZEditorは優れたテキストエディタだ。Blosxomの記事を書くときも利用するから、ぜひインストールしておきたい。
 ZEditorは、Satoshiさんが作成・配布されているフリーソフト。Satoshi Web Siteからダウンロードできる。これを書いている時点で、最新版は v.2.1.4 だった。ファイル(zeditor_2.1.4_arm.ipk)をダウンロードして、やはりCFカードなどにコピーして、ザウルスにインストールしておこう。

投稿者 kazumi : 2004年06月22日 00:34

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