2004年07月16日

直木賞と青山ブックセンターの閉店

 昨日発表された第131回芥川賞・直木賞ですが、前回があまりに大きな話題となったためか、今回は少し地味です。

芥川賞はモブ・ノリオ氏、直木賞は奥田英朗氏・熊谷達也氏 - asahi.com : 文化芸能

 第131回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考委員会が15日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞にモブ・ノリオさん(33)の「介護入門」(「文学界」6月号)が、直木賞に奥田英朗さん(44)の「空中ブランコ」(文芸春秋)と熊谷達也さん(46)の「邂逅(かいこう)の森」(同)が選ばれた。「邂逅の森」は6月に山本周五郎賞を受けており、初のダブル受賞となった。

 奥田英朗さんが受賞というのは、話題としてはわかるんですが。ぼくはまだ初期のころの「最悪」(奥田英朗/講談社)を出るとすぐに購入して読んだんですが、ぼくには合わなかった。
 もちろん、ぼくに合わなかっただけで、面白いと思う読者もたくさんいるはずなんですが。
空中ブランコ
 そんなわけで、今日は外出したついでに「イン・ザ・プール」(奥田英朗/文芸春秋)を購入してきた。直木賞受賞作の「空中ブランコ」(奥田英朗/文藝春秋)がなかったので、ちょっと読みたいと思っていた「イン・ザ・プール」にしたのだ。

 しかし、ほんとうに前回の芥川賞に比べると、今回はほとんど話題になっていない。芥川賞や直木賞の神通力も、ほとんどなくなってしまったってことなんだろう。


 そんななかで、こんなニュースもありました。

「ハリ・ポタ」第5巻日本語版、初版で290万部 - asahi.com : 文化芸能

J・K・ローリングの世界的ベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズの日本語版の発行元の静山社は16日、9月1日発売の第5巻「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の初版を290万部に決めたことを明らかにした。

 初版が290万部。290万ですよ、2万9,000でも29万でもなく、290万! いま、ごく普通の本でも、初版は6,000~1万部といったところです。
 で、本が売れてる、なんて勘違いも出てくる。去年から今年にかけて、何冊もミリオンセラーが出ました。これは近年まれにみる現象でしょう。

 ところが……。

青山ブックセンター閉店 取次店が破産を申し立て-共同通信FLASH24:ニュース速報

【21:27】 芸術書などを中心にした書店「青山ブックセンター」が16日午後、青山の本店や六本木店などを閉鎖した。同日、債権者である取次店が、裁判所に破産を申し立てたため。

 衝撃が走りました。あの青山ブックセンターです。ABCです。いくつか支店があります。ぼくがよく行くのは新宿ルミネ店でしたが、それまでは赤坂店にもよく行きました。その青山ブックセンターが、閉店。

 本当に出版界は、どうなってしまうんだろう。

投稿者 kazumi : 2004年07月16日 21:58 | トラックバック

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